長芋、大和芋の栄養と旬

長芋や大和芋は、いわゆる「ヤマイモ科」に属する芋類で、総称して「山芋」と呼ばれます。大和芋はイチョウのような形をしており、長芋はその名の通り長い棒状をしています。
山芋(長芋、大和芋)は、「生で食べられる世界でも珍しい芋類」といわれます。
長芋と大和芋では、栄養価の点では大きな違いはありませんが、大和芋は長芋より粘り気が強く甘みがあるのに対して、長芋は淡泊な味わいであるところに違いが感じられます。

長芋と大和芋の栄養
長芋と大和芋では栄養的に大きい差はありません。どちらも体内の水分バランスを整えるカリウムや胃粘膜を守るぬめり成分が特徴です。ジアスターゼやアミラーゼなどの消化酵素を多く含んでいるので、でんぷんなどの一部が分解され、胃もたれがなく、体にやさしい芋類といえます。
しかしながら、長芋と大和芋では水分量については多少の差があり、長芋(水分71.1g/100g中)と大和芋(水分66.7g/100g)の食味に差が感じられます。長芋は粘り気が少なめで淡泊な味わいであるのに対して、大和芋は粘りがあり甘みを感じるのが特徴です。
長芋や大和芋は栄養価が高く炭水化物の割合が多い食材で、カリウムのほか亜鉛、鉄などのミネラルが豊富で、さらにビタミンB群、ビタミンCも含まれています。

カリウム・・・ 体内から余分なナトリウムを排出する役目をもつ栄養素で、むくみや高血圧にも役立つ。
亜鉛 ・・・  筋肉、骨中、皮膚や多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となる。
鉄  ・・・  血液中のヘモグロビンの構成成分となっている。


長芋と大和芋の産地と旬
<長芋の産地と旬>
長芋は、その大部分を青森県と北海道で作られます。
通常春に植え、その年の11~12月の積雪前に収穫する「秋堀り」が全体の6割で、残り4割は3~4月頃に収穫する「春堀り」となります。 「秋掘り」の長芋は、みずみずしく皮が薄く、ひげ根を火で軽く炙ると皮ごと食べられます。「春掘り」の長芋は、旨味も成分も熟成されたおいしさがあります。
通常、「秋掘り」と「春掘り」の切り替えは5月ごろで、「秋掘り」の収穫したての12~1月の冬と、「春掘り」が出回る4~5月頃が美味しい長芋がいただけます。

<大和芋の産地と旬>
大和芋は土質を選び乾燥を嫌うので栽培が少し難しいと言われています。
主な産地は千葉県、群馬県、埼玉県(東京中央卸売市場)などで、10~翌年3月頃にかけて収穫されますが、貯蔵性が高く、真空パックも行われるようになり、年間を通じて流通しています。本来の旬は、収穫時期の11月~1月頃です。    

 (「旬の野菜百科」より)